みなさんこんにちは。横浜関内矯正歯科ブランシュ 歯科衛生士の田中です。
今回は、『歯並びの種類』ついてお話ししていきます。
歯並びが与える影響力
みなさんは、自分自身・お友達・ご家族の歯並びに注目したことがありますか??
歯並びが良い人は”清潔そうだな” ”なんだか仕事ができそうな雰囲気だな” “上品そうな人だな”などと良いイメージを持たれる事が多いと言われているそうです。
現在、新型コロナウィルスの影響でマスクをしていない人はほとんどいない生活様式になりましたね。マスクで口元を隠すのが当たり前のこの時代、コロナ後に初めて知り合った人の口元・歯並びは一度も見た事がない!マスクを外してびっくり!なんて事も思い当たるのではないでしょうか?
私は職業柄、人のお顔を見るときはまず初めに歯並びを見てしまう。という変な癖があります。マスクをしていても骨格などから歯並びを予想してしまう。なんて事も。。。(笑)矯正歯科業界あるあるでしょうか。テレビに出てくるタレントさんや女優さんも、「綺麗だなぁ〜でもあそこの歯並びを治せばもっと良くなりそうだな!」「最近歯並び変わったな〜矯正治療で綺麗に歯並びを整えたのかな?」などと勝手に思っています。
日本では、とある国民的アイドルの方の八重歯が可愛いとブームになり、付け八重歯が流行ったそうです。アメリカでは八重歯のことを「ドラキュラ・トゥース」と呼び、八重歯は治すもの。という考えが浸透しているそうです。欧米人と日本人の歯並びに対する考え方の違いはとても面白いものです。
不正咬合とは?
不正咬合とは?
そんな歯並びにも様々な種類があることをご存知ですか?不正咬合の種類をいくつか代表例をご紹介したいと思います。
- 出っ歯(上顎前突)・・・上の歯が前に出ている状態
- 受け口(下顎前突)・・・下の歯が上の歯よりも前に出ている状態
- 開咬(オープンバイト)・・・奥歯だけが咬み合い、前歯が噛んでいない状態
- 過蓋咬合(ディープバイト)・・・噛み合わせが深い状態
- 交叉咬合・・・歯の前後的な位置が部分的に反対の状態
- 叢生・・・でこぼこしている状態、八重歯など
- 空隙歯列・・・すきっ歯の状態
など様々な種類が存在し、噛み合わせに問題がある方はこれらをいくつか併せ持っていることも多いです。

歯並びが悪いと何に良くないのか
このような悪い歯並びが原因で起きるトラブルがいくつかあります。
- 歯並びが悪いと、いくらブラッシングを丁寧に頑張っても歯ブラシが届きづらい部分があり、歯石や歯垢がつきやすく虫歯や歯周病のリスクが上がる。
- 噛み合わせが悪く食べ物をあまり噛まずに飲み込んでしまうため、胃腸に負担がかかる。
- 顎関節症や顔の歪み、頭痛、肩こりなどの原因になることもある。
- 口呼吸になり、お口の中が乾燥状態に。着色がつきやすく口臭の原因になることも。
歯列矯正は不正咬合を正しい噛み合わせに治す治療です。矯正治療はただ単に見た目だけをよくする物。とイメージされる方も多いかもしれませんがこれらのトラブルも改善できる可能性があります。矯正治療はとても奥が深いものですね^^
インビザライン矯正の失敗とは
インビザライン治療が日本に入ってきて10年以上が経過し、最近では一般の方でも治療のオプションとしてその存在を知る人が増えてきました。
沢山の歯科医院がインビザラインを導入し、患者さんも都心部だけでなく近くの歯科医院でもインビザラインを用いた矯正治療を受けることができるようになったことは、患者さんにとって良い事ですが、その反面、「治療が上手くいかない」「綺麗に並ばない」「最初の説明以上に期間がかかる」「ちゃんと噛めない」などのトラブルも増えてきたように感じます。では、なぜこのようなトラブルが起きてしまうのでしょうか。色々な考えがあるとは思いますが、10年以上臨床の場でインビザライン治療を続けてきた経験から以下のような問題があると考えられます。
1.インビザラインは診査・診断や治療方針の立案は歯科医師によって行われている
インビザラインは矯正治療の精密検査の過程で口腔内スキャナー「iTero」シリーズを使用します。実際に検査を受けてみると分かるのですが、スキャナーを利用して数分で簡単な治療シミュレーション(プログレスアセスメントといいます)を作成することも可能です。患者さんがこの機能を実際に体験するととても感動すると思います。歯のデコボコや出っ歯が治った様子をみることができるのですから。実際に初診時に利用している歯科医院も多く、見た目の改善を大まかに見ることができる機能としてとても良い機能であると思います。
しかし、実際の治療はそんなに簡単ではありません。精密検査で得られた資料を分析し、診断し、診断に従った治療方針を立てないといけません。それが患者さんのお口の中で実現可能な治療方針かを検討し、患者さんに治療前にしっかりと伝えないといけません。
歯科医師でも、この機能を実際に見てしまうと、あたかもそれ通りに治療が進むと思ってしまう程です。そして、ついその情報を信じてしまい、それが実現可能ではない治療方針であっても、気づかずに治療に入ってしまい後で痛い目をみることになるのです。
矯正歯科治療は、歯科治療の中でも比較的高度で難易度の高い治療項目です。いくら機械が進化してもそれを正しく使い、歯科医師が自分で診査診断、治療方針を決めなければ、いい治療結果が得られることはないのです。
2.ワイヤー矯正治療とのメカニクスの違い

インビザラインはワイヤーの矯正治療と同様に歯に力をかけて、動かす為の「道具」です。道具が違えば、目的は一緒でも使い方が違います。患者さん目線で考えると、当クリニックのホームページにも記載がありますが、インビザラインには様々な利点があります。これらは、色々なところで書かれていることですので、こちらでは省略します。
では、歯科医師側で考えないといけないメカニクス(治療をする上での装置の治療特性)とはなんでしょうか。色々と複雑な話になってしまわないように簡易的に分かりやすく書いてみようと思います。
まず、歯の動きに得意、不得意があります。例えば、日本人に多いと言われている出っ歯を例にしてみましょう。出っ歯とは上の前歯が前に突き出ている事を指します。これには様々な原因があるのですが、その一つに奥歯の関係が悪いことが挙げられます。上あごの奥歯が下あごの奥歯より前に位置していると、当然、上あごの前歯は出っ張ることになります。こういった方を治療する場合は、奥歯を奥に下げ正しい位置に戻す治療方針と途中の歯を抜き、そのスペースを利用し前歯を下げてあげる治療方針があったりします。この例でいくと、前者はインビザラインの得意は歯の動きとなり、後者はワイヤー矯正の得意は歯の動きとなります。(もちろん実際は他にも色々と考えることはあります)
これを知らずに、ワイヤーのような動きは矯正装置としては同じである、インビザラインでも可能であろうと思いこみ治療をしてしまうと思った動きを実現する事ができず、困ったことになってしまいます。
インビザラインが日本に入ってきて10数年が経ちますが、まだまだ、歯科大学の教科書にも詳しく記載がない状況です。こういった状況の中で上記のような事をしっかりと勉強し、情報を常にアップデートしていかなければなりません。時には今までの常識を疑ってまでインビザライン治療に向き合っていかないといけません。そういった姿勢を持たずに、不用意にインビザライン治療を進めてしまうと患者さんにとっても不利益な治療になってしまます。よくある誤解としまして、抜歯治療はインビザラインでは行えない、インビザライン治療はワイヤー治療より治療期間が長い、ワイヤー矯正の方がインビザラインより歯が綺麗に並ぶ、といったものはすべて上記と同じように勉強不足からくる誤解になります。患者さんも様々な情報をご自身で得られる時代です。矯正治療は基本的に一生に1回だけ行う治療です。慎重に治療を進めて、値段治療を決めず、納得いく治療結果となり素敵な笑顔を得られることを願います。
3.患者さん自身の誤解
最後は患者さんのよくある誤解によって、治療結果が良い結果にならない場合です。まずインビザラインは装置の名前であり、道具です。つまりインビザラインであればどこでも同じ治療結果になる訳ではありません。治療効率、期間、偶発症のリスク、仕上がりの綺麗さはすべてその道具を扱う、歯科医師の力量によって大きく左右されます。インビザラインは日本に入ってきて十数年と言いましたが、まだまだ発展途上の装置であり、システムです。我々、歯科医師も日々もっとこういう機能があったらいいな、上手くいかない事もあり、それを患者さんの不利益にならないようにどうやってリカバリーしていこうかと日々考えながら治療を行っております。患者さんにもそれを理解してもらい、歯科医師と一緒に治療を頑張っていかないといけません。装着時間だけでなく、顎間ゴムというゴム掛けもあり、面倒な事も多くありますが、それを頑張った方にだけ、良い治療結果が待っています。歯科医師の治療計画の正しさと、患者さんの頑張り、どちらも欠けてはいけないのです。
昨今では、歯科界は空前のマウスピース矯正ブームです。皆さんもインビザライン以外のマウスピース矯正装置の名前を聞いたことがあると思います。マウスピース矯正はどの装置でも同じような治療結果が得られると思っている方も多いのではないでしょうか。これもまた誤解です。マウスピース矯正の中でも、ワイヤー矯正と同等かそれ以上の治療結果を出すことができるのは現在のところ、インビザラインのみになります。もちろん、昔矯正治療の既往歴があり、僅かなあと戻りを起こしてしまって、それを再治療で治すといった場合は、色々なマウスピース矯正システムが適応となってきます。しかし、初回の矯正治療で、デコボコが多い、出っ歯、受け口がひどいといった状況ではインビザラインを用いた、正しい治療計画が必要になってきます。
インビザライン治療で後悔のない治療を患者さんが受けることができ、一人でも多くの方が素敵な笑顔、正しいかみ合わせになられることを願います。
インビザライン×後悔
インビザライン治療は良く「目立たない」「簡単」「手軽」のようにインターネットやSNS上で見かけることがありますが、はたして本当でしょうか?
横浜関内矯正歯科ブランシュは2020年8月に開業の比較的新しい歯科医院ではありますが、院長の尾崎と副院長の穴沢は、インビザラインが日本に入ってきて臨床的に広く使われ始める2012年頃から10年以上にわたり数多くのインビザライン治療に携わってきました。
その中で感じることは、けしてインビザライン治療は「簡単ではない」ということです。「簡単」「手軽」と治療をスタートし、後悔している方のセカンドオピニオンを受けたことがあり、非常に心を痛めています。
「簡単ではない」
いったいこれはどういうことか、解説いたします。
インビザラインは1997年にアメリカで開発されたマウスピース型の矯正装置です。日本には2006年に導入され、2022年現在世界で1100万人もの人に選ばれています。透明のマウスピースを1週間に1度交換していくことで、徐々に歯並びを整えていく画期的な装置です。
比較的目立たず、食事や歯磨きは外して普段通りに行うことができ、快適に治療を行えます。
しかし、「簡単」「手軽」のイメージやメリット「だけ」を信じて治療をスタートし後悔してしまう方が一定数いらっしゃいます。
では後悔しないためにできることをお伝えしましょう。
ポイントは4つあります。
まず1つ目は「メリットだけではなくデメリットも理解して選ぶ」ことです。
インビザライン治療のメリット/デメリットにもありますが、インビザライン矯正装置は取り外しができるメリットの反面、決められた装着時間を守らなければ治療計画通りに進まない、というデメリットもあります。決められた装着時間を守らないと歯が動かない、わけではなく、インビザライン矯正装置を装着していない間に歯が後戻りしはじめ、装置がはまらなくなり治療を途中からやり直ししなくてはいけなくなってしまいます。
一見、メリットの「取り外しができる」ことは良いことに感じやすいですが、治療成功のために毎日装着時間を守ることができるか?ご自分の性格と矯正治療に対する本気度で選択することをお勧めします。

2つ目のポイントは「どこの歯科医院でインビザライン治療を受けても結果は同じ、ではない」ということです。
インビザライン矯正装置で治すのだから、どこの歯科医院で治療をしても同じ、と思われがちですが、全く、全く!違うのが重要なポイントです。
インビザラインの治療計画はAIが作るわけではなく、どの歯科医師がどのように診断をするか?によって全く異なります。そして異なるのは治療計画だけでなく、治療ゴールも異なります。
この「どのように」には、2つ要素があります。ひとつはその歯科医師のこれまでの矯正治療に対する学びと経験の深さです。歯学部で学ぶことのないインビザライン治療のメカニクスは、メーカーの勉強会はもちろん、最近多くなってきたインビザラインに関わる書籍、さらには様々な研修やセミナーなどでの情報収集はもちろん、実際に臨床経験がどの程度あるか、によって診査診断がかわります。

3つ目は、本質的なカウンセリングがなされているか、です。これは歯科医師はもちろん、携わる歯科衛生士やカウンセラーの力量によって左右されます。相談者の主訴や悩み、希望などを聞かずに口の中だけをみて、治療プランを組んでしまうと「思っていたのと違う・・・」という後悔が引き起こされてしまいます。
「歯並びを治したい」→「さぁ、やりましょう」ではなく、どこに問題を抱え、どこがどのようになると幸せなのか、しっかりと相談者の気持ちを聴きだし、最良の治療計画を立てるためにチームで取り組んでいる歯科医院で行うことが大切です。
納得してから治療をスタートしましょう。
4つ目は、見かけの症例数だけで判断するのは危険、ということです。
現状、インビザラインを扱う歯科医院は増える一方で、それに並行してインターネットやSNSで「○○プロバイダー」を取得している歯科医院も多くなってきました。これは1年間でインビザラインの契約数が一定数超えた歯科医師に与えられるメーカー発行の称号です。数多くの方が契約していることは事実です。しかし、ここで重要なのはあくまで契約、スタートした数ということです。スタートした治療は、しっかりとゴールへ向かう必要があります。しかしインターネットやSNSではこの「治療終了した症例数」を調べることはなかなか困難です。
数多くの症例を経験されてる歯科医師は、それだけ知見も豊富です。しかし治療開始だけで判断するのは冷静な判断も必要です。矯正相談に行かれた際は、ご自身の症例に似たものを見せてもらったり、過去の治療実績を見せてもらえると判断材料になりますね。
今回は、せっかく決断した矯正治療で「後悔」しないためにできる4つのことをお伝えいたしました。
どの矯正装置でやるか?はもちろんですが、どこでやるか?が非常に大切なポイントです。あなたの決断が後悔なく、ここでやってよかった、そう思えるように応援しています。
歯列矯正体験談!
さて、突然ですが私は高校生の頃まで歯並びがとても悪かったです。。。デコボコに並んだ歯、生まれつき足りない歯も1本あり、私にとって歯並びが一番のコンプレックスでした。笑う時に手で口元を隠すのは当たり前。学生時代にプリクラが大流行しましたが、歯を見せてにっこり笑って撮る事は意地でもしなかった事を今でも鮮明に覚えています。小・中・高校生時代の卒業アルバムや、楽しかったはずの部活動の写真でさえも絶対に歯を見せて笑っていません。よほどコンプレックスだったようです。笑
当時高校生だった私は歯並びを綺麗に治したい気持ちはとても強かったですが、矯正治療って大変そうだな。歯医者さんにも両親にも相談しづらいな。時間がないな。ワイヤーは装置が目立つし嫌なんだよな。と不安要素しかなくそのままにしていました。

自分を変える。矯正治療を受ける。ってとても勇気が必要ですよね!
そんな私の背中を押してくれた歯科衛生士さんがいたのです。その方は、私が定期検診で歯医者さんへ受診した際に矯正治療を提案してくれました。上記にあるように私もまさに、矯正治療はただ単に見た目だけを綺麗に治すイメージでした。ですがデコボコしている歯並びを綺麗に整える事で今より歯磨きがしやすくなるよ!虫歯や歯周病の予防になるんだよ!などと沢山ポジティブな要素を教えてくださりました。
でも、矯正装置ってとても目立ちますよね・・・(泣)と相談すると、目立つのが気になるのであれば『インビザライン』という装置があるけどどうかな?と提案してくれたのです。今から10年前の出来事です。当時はまだインビザラインなどのマウスピース矯正が日本に浸透していなかった時代なので、こんなマウスピースで歯並びを治せるの?!と、とても衝撃を受けたことを覚えています。
インビザライン(マウスピース矯正)とは

すでにご存知の方も初めて聞く方もいらっしゃるかもしれませんが、インビザラインとは、アメリカのアラインテクノロジー社が開発したマウスピース型の矯正装置のことです。一週間に一度、マウスピースを交換していく事により歯を動かすシステムです。
インビザラインの特徴
- 固定式のワイヤー装置と違い、飲食の際にマウスピースを外せるので食事の制限がない。
- マウスピースを外して歯磨きができ、フロスが楽に通せるので衛生的。
- 透明な装置なので目立ちにくい。
- 固定式のワイヤー装置と比較すると来院頻度が少なく済む。
- 分散した力をかけて歯を動かすので比較的痛みが少ないと言われている。
などのメリットがあります。
たくさんメリットはあるんだけど装着時間がとても大切で、しっかり時間を守ってマウスピースを付けないと治らないんだよ!とメリットだけではなくデメリットまでしっかり教えて下さった歯科衛生士さん。その方のおかげで私もインビザラインで矯正治療を開始し、歯並びを綺麗に治すことができました。
そして矯正治療をスタートさせた事がきっかけで歯に興味が生まれ、歯科衛生士を目指し今では矯正治療に関するお仕事に携わることができています。
以前の私と同じように、自分の歯並びを治したい!と勇気を持ってお話を聞きに来てくださる方のサポートができるこのお仕事、私はとてもハッピーな仕事だなと誇りに思っています!
無料矯正相談受付中!
横浜関内矯正歯科ブランシュでは、矯正相談を無料で行なっております。院長・副院長、スタッフ全員がインビザライン治療経験者です。私もその歯科衛生士さんの様に患者様に親身になってサポートし、背中をポンっと押してさしあげれるよう、日々勉強しております^^
是非皆様の悩みや不安なことをお聞かせください!ご予約はWebからお取りいただけます。